福井保久の二十四節気考

今年の4月20日は旧暦で3月11日、この日は穀雨(二十四節気)です。

その年により月日と季節がずれてしまう旧暦(太陰太陽暦)で、季節とのずれを調整するための指標が二十四節気です。
今でも農作業の目安になります。

それと同じ目的で雑節があります。
『土用』も雑節の一つで、立春・立夏・立秋・立冬前の約18日間(年に4回あります)を指し、季節の変わり目を告げています。
穀雨は立夏前の土用にある二十四節気です。

干し芋産地では稀に4月に降雪がありますし、昨年は大粒の雹被害がありましたから、穀雨(立夏前の土用)の期間はやはり不安定な天候の時期、季節の変わり目なのでしょう。
ただそれも次の二十四節気『立夏』になると、初夏を感じるさわやかな天気になるから不思議です。
穀雨の名の通りの田畑に降る冷たい雨と、晴れの日の繰り返しが、田植え前の田んぼ、苗を植える前の畑の土作りに一役かっていることはいうまでもありません。

この季節の変わり目は、苗作りから本圃場での農作業になる変わり目でもあります。

福井 保久